ひとの居場所をつくる

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しまだ設計室の島田です。
ここ数日は気持ちのいい秋晴れですね。
読書の秋・・・。
さて今回も最近読んで面白かった本を紹介します。
西村佳哲さんが書いた
「ひとの居場所をつくる」
~ランドスケープ・デザイナー 田瀬理夫さんの話をつうじて~
という本です。



西村佳哲さんは、
「自分の仕事をつくる」や
「自分をいかして生きる」という本の著者で、(こちらも面白い!)
さまざまな人たちの仕事への姿勢を通して、
いきいきと生きていくことについて、
いろいろと考えている方です。
田瀬理夫さんは、福岡のアクロスで
大階段状の建物に、すさまじいばかりの屋上緑化、
というよりは山を一つ作ったような、
ランドスケープをされた方。
その田瀬さんが中心になって、
岩手県の遠野市で、昔は盛んだった馬と人との暮らしを復活させて、
その営みが美しい風景を取り戻していくというような(これは私の勝手な解釈ですが。)
壮大なプロジェクトが進められています。
その計画の話に沿いながら、田瀬さんがランドスケープへの考え方や
今の社会、そしてこれからの社会について考えていることが語られていきます。
本の中ではいくつも印象的な言葉が語られていましたが
一つを紹介します。
「その地域に住んでいる人たちが、
本当に夢中になてやっていることが表に出てくるというか。
それが結果としてまちにもなれば、景色にもなる。
そういうのがいいんじゃないかと思うんですよ。
本物をやるというのはそういうことでしょう。」
人々の営みが景色をつくっていく、
その営みからデザインしていくのが本当のランドスケープデザイン
なのかもしれませんね。

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