スモールスペースの平間です。こんにちは。
早くも関東は梅雨入りのようですね。。。
先日、愛媛・松山で進めているまちづくりプロジェクトの勉強会があり、松山に行ってきました。あいらぼメンバー市川さん、島田さんに続き第3回目。今回は「愛着のある家とまちと暮らし」についてお話をさせていただきました。
松山の人の温かさに触れ、参加してくださった方々も熱心に聞いてくださったので(これも優しさ)こちらも緊張に負けず「お伝えしたい」という気持ちで臨むことができました。
最後に「家は器だと思っていたけどライフスタイルなんだと思った」と言ってくださった方や、丁寧に感想をおっしゃってくださった方、伝わったのかな・・・という思いがして嬉しかったです。
この模型は松井建設さんのとてもお若い新入社員の方を中心とした皆さんによるもの。今回の勉強会に間に合うように頑張って造ってくださったようです。これからがますます楽しみな会社、なんだかうらやましくもありました。
そして松山のまちも人も、空気が合うというのかとっても好きになってしまいました。
勉強会の前に松山から車で30~40くらいのところにある、内子のまちを訪れることができました。
川越・蔵の街と同じように「伝統的建造物群保存地区」に指定されている街。写真で見るよりずっと素晴らしいところでした。。
その内子のまちの中に中学校がありました。まち並みに馴染んだ、とても素敵な校舎(写真下・吉田桂二さん設計)です。
部活動に来る生徒さんに何人も出会ったのですが、みんな、‘知らない人’の私たちに向かって「おはようございます!」と声をかけてくれます。少し離れていても、見つけると帽子を脱いで挨拶してくれた子もいました。これには本当に感動してしまいました。
先生も、まちなかで出会った小さなお子さん連れのお母さんも子供たちも、あちらから声をかけてくれました。
今回松山へ行ったのは、まちや暮らしについてお話をするということが目的としてあったのですが、今まで頭で考えていたまちが、現実にあった…というような気持ちになりました。
やはりお互いのことや全体のことを考えて造られたまち、それを守り続けていこうというという気持ちが、人を育てるのではないかと思いました。知らない人には近づかない、と教えられることも多い中で、実はこういう習慣の方が子供たちを守ることにつながるのかもしれないですね。
こういった出来事が、内子のまちが他の観光地化された古いまちと何かが違うと思った理由の一つかもしれません。
「~風」や「~ハウス」バラバラのデザインで好き勝手な方を向いた家、緑もなくコンクリートで埋められた庭、そういう家々が建ち並ぶ住宅街では、こんな光景を見るのは難しいことかもしれません。。。
このことは、今回の旅の中でもとっても心に残る出来事でした。
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