徳田英和設計事務所・徳田です。こんにちは。
「8人のケンチク力展」の「8人の小箱」の展示で私の箱にこれを忍ばせておいたのに気づいた人は何人くらいいらっしゃったでしょうか。『2つの庭のある小住宅』の設計で手一杯で、説明カードの一つも書く余裕がなく失礼なことをしてしまいました。いまさらですが、今回は折り紙建築について…。
私は学生時代に大学の研究室で折り紙建築をたくさん作っていました。茶谷正洋さんの「折り紙建築」という本に触発されて、自分たちの好きな建築を折り紙建築で作ってしまおうということで、研究室のみんなで毎日ケント紙とカッターナイフで折り紙建築づくりに明け暮れていた懐かしい時代。
写真は当時私が製作した、六甲の教会(風の教会)[安藤忠雄1986年設計]の折り紙建築。
当時、安藤忠雄全盛期で研究室の仲間と関西に安藤建築巡礼の旅をしたことがあり、そのときに見学しました。
この建築は教会といってもホテルに付属する結婚式用のチャペルであり、見学した時ちょうど結婚式の最中でした。タペストリーガラスの回廊は周囲の緑が投影されて美しく、ここを歩いて建物に近づくにつれて自然に気持ちが高揚する秀逸なアプローチが印象に残っています。
折り紙建築にするに当たって、この回廊部分の列柱をいかに作るかということでかなり試行錯誤しましたが、何とかうまく出来たのではないかと自負しております。
六甲の教会は、現在ホテルが営業終了したために使われていないとのことです。とても好きな建築だったので残念です。
徳田英和
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徳田英和設計事務所
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はじめまして.趣味で折り紙建築をやっているもので五十嵐暁浩と申します.
早速ですが、この記事の折り紙建築作品についてお聞かせ頂ければ幸いと思いコメントいたしました.
渡り廊下の仕組みがとても不思議です.
写真から想像するに、ワンスパン毎に縁が切れていて(柱と屋根)スパン毎に差し込みで接合されているのでは無いかと想像しましたが…
もしヒントを頂けるとありがたいですが、ご検討ください.
五十嵐様コメントありがとうございます。
検索してホームページを見させていただきました。
かなり高度な折り紙建築の作品を製作されている方からコメントをいただけて光栄です。
本題の渡り廊下部分ですが、縁を切ることなく山折りと谷折りのみで成立しています。
あらためてこのブログに写真付で解説したいと思います。