こんにちは、徳田英和設計事務所・徳田です。
昨日開催された、暮らしの学校体感ツアーその二「素敵なキッチンおいしい暮らし」にご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
8寸屋根の家の見学も、橋垣さんと私のキッチンの話も、とても盛り上がって少々時間オーバーとなってしまいましたが、参加者のみなさまにとって大変有意義な時間になったのではないでしょうか。
コーヒータイムには自家製のココアマーブルパンとチョコチップパンを出させていただきました。
大変好評で、ものすごい勢いで食べてくださったのには少々驚きましたが、作ったかいがありました。
ありがとうございます!
キッチンの見学では質問責めに…。
スタンダードなセミオープンのキッチンですが、いつもより少し大きめのステンレスカウンタートップで機能優先のガンガン使えるキッチンです。
隣接しているパントリーとサービスバルコニーがあるおかげできれいに使えています。
屋上物干し台にて。さんさんと太陽の光が降り注ぐ屋上で、洗濯物がいっぱい干せるように設置しましたが、夏に風呂上がりのビールを一杯やるのにも使っています。笑。
参加者の中には一部計画進行中の方もいらっしゃいましたが、これからどのようなかたちで家づくりを進めていくか検討中の方がほとんどでした。
我々としては建築家との家づくりならではの面白さや細やかさ、建築家それぞれの個性などを知っていただく貴重な機会にできたのではないかと思います。
個別にもたくさん質問と相談を受けましたが、工務店の設計施工の場合と、建築家に設計してもらい工務店に施工してもらう場合の違いがわからない方が多かったように思いました。
工務店の設計施工の場合でもある程度要望を聞いて設計してもらえるわけですが、設計に掛ける時間や手間があまりにも違いすぎます。1年間に数十棟も手掛ける工務店と、数棟しか手掛けていない我々建築家とでは1棟に掛ける情熱や想いも数倍違うわけです。
これまで何軒も設計を手掛けてきて、キッチンに関しては個別の特殊な要望が多く、1軒も同じ設計で済んだという経験がありません。その家1軒1軒にストーリーがあり、想いが託されたものを作ってきています。
それは、決してコスト的に高いものではないのですが、設計に時間と手間を掛けることが必要で、我々建築家との家づくりならではのことと思います。
今後もこういったイベントを継続していって、我々の仕事の価値を知っていただき、共感していただける方を増やしていければと思っています。
それから、このグラフをご覧ください。イベント当日の我が家の温熱環境です。
積雪の心配がありましたが、見事に予報が外れてよい天気となりました。
外気温が低く日射量が多いという空気集熱式ソーラーを体感する1年の中でも一番最適の日だったかもしれません。
外気温[緑線]は最低−0.6℃、最高14.3℃。
集熱温度[赤線]が最高58.4℃。集熱屋根が8寸勾配と角度が急なので冬場の太陽高度が低いときにいっぱい集熱できています。
室温[青線]はイベントで人がいっぱいいたのでちょっと高めで最高22.1℃になりました。娘の用事があり朝5時に起きてガスFFヒーターをつけましたが、日が昇ってからは暖房なしです。
室温が設定温度を超えたためお湯採りが作動し、湯温[黄線]が32.4℃まで上がりました。お湯採りしたあとのダクト温[ピンク線]は最高45.6℃、これは床下のコンクリートに蓄熱しています。
参加者のみなさまからも一同に「暖かい!」と言っていただけて本当によい1日となりました。
あいらぼでは引き続き隔月で暮らしの学校体感ツアーを予定しています。
次回は3月、その三「むずかしい敷地…だからこその暮らし」
詳細が決まりましたらこのブログで告知いたしますので、ぜひご参加ください。
徳田英和
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徳田英和設計事務所
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