こんにちは。西尾です。
今日は、心に残ったドキュメンタリー番組のお話をしたいと思います。
昨日の朝、友人からラインの知らせがとどき「人生フルーツ」というフジテレビ(東海テレビ制作)のドキュメンタリー番組を観ました。
土曜の10時過ぎという、あまりにTVを視聴するにはタイミングの悪い時間帯でしたが、幸い見ることができました。
このコラムに書いてあるように、90歳の建築家津端修一さんと奥さまの英子さん87歳の暮らしから、”歳を重ねたからこそ見いだせる人生の楽しさや豊かさ” が淡々と描かれていて深く心に浸透するドキュメンタリーでした。
高度成長期に計画を手がけ、思いの届かなかった高蔵寺ニュータウンへ、当時は開発で荒れ地と化した一角に、300坪の土地を購入し自宅を建てる。キッチンガーデンと共にその一角からでも以前のような里山の雑木林を復活させようという思い。
印象的な言葉が
「できるものから、小さく コツコツ。 ときをためて、ゆっくり。」
小さな苗木が、その場所に寄り添うように生長する…その”ときをためた”今の津端家をとりまく高蔵寺ニュータウンの風景がなんと豊かで美しいこと。
そしそれは自分たちの次の世代へも引き継ごうというおもいが、日々の暮らしの中にもある。
「次の世代が豊かになるようにつなぐ」
伊万里にある、精神科クリニックから届いた、一通の手紙・・・
津端さんが、生涯をかけて取り組む計画の仕事。
精神を病んだ方々を癒すための施設・・・
にもかかわらず、そんなコンセプトに合わない、コンクリートのモダンな建築。
そんなもどかしい思いを津端さんへ託す・・・
津端さんの計画図面には、珠玉の言葉も載っている
だいじなのは ”ひと” なのだと綴られている・・・
実はこのドキュメンタリーは映画化され、現在各地で上映されています。
番組は CMをいれて85分で、映画が91分だったのでもしかすると少しこちらを膨らませたものかもしれません。
じっくりご夫婦で共有しながら観るのもいいものです。
津端さんご夫妻のように年を重ねてゆけるよう、日々精進いたしたく・・・