『雑木の庭&家づくり』

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西尾です。 お知らせがあり、投稿します。
「雑木の庭」をテーマとした『 The 雑木ガーデン 雑木の庭&家づくり 』という本に、掲載していただきました。


成美堂出版から、発売中です。 こちら 
付録の花図鑑にも、取材時の草花を載せていただいています。
昨年5月に取材していただき、じっくり丁寧に編集され、多くの事例が掲載されていて、
これからお庭づくりをする方をはじめ、大変参考になる一冊に完成しております。
目次からちらっと様子を・・・
Ⅰ 雑木の中で暮らす
Ⅱ 暮らし方から考える家と庭づくり

建築家の田中敏溥さん、加藤武志さんが設計した家をはじめ、暮らしと家と庭の程よくつながった家々の事例が紹介されています。
Ⅲ 緑の中で憩う カフェとグリーンショップ
Ⅳ さまざまな条件を生かした庭づくり
この項で傾斜の土地を生かした事例として我家を載せていただいています。
Ⅴ 植物好きの家と庭めぐり
よろしかったらお手に取ってみてくだされば幸いです。

完了検査

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春がきました。桜が咲き、今週は楽しめそうですね。
話はさかのぼりますが、去年の12月、お手伝いをしていた海のそばの茅ヶ崎の住宅でのこと。12月中旬の竣工は絶対のばせない中、完了検査のスケジュールを組みましたが、消費増税のあおりで職人さんが予定通りに入ってくれない・・・で完了検査当日、どう見ても完了してない状態(室内の左官壁施工途中など他多数)で検査にのぞみました。建築確認検査機関の検査でしたが、「まだ終わってないですよね(怒)」と帰ろうとする検査員の方を「検査項目部分は終わってますから」となんとか引き止め、結果、未施工部分数枚の写真提出の後、合格することができました。検査の帰りにヨレヨレになりながら、いやしをもとめて海へ。

烏帽子岩、わかりますか?
工務店の友達から、町田市で築10年程の中古住宅を買ったお客さんが増築を希望しているんだけど、検査済証(完了検査に合格したという証明書)がないので、完了検査に合格しているか調べてくれないか、と頼まれました。調べた結果、完了検査を受けていないことがわかりましたが、検査済のない物件で増築する場合、どのような手続きが必要か興味があるのでその後を聞いてみました。まず、建築確認に合格した通りに施工されているか調査することと言われ、基礎は非破壊検査で調べ、筋交いは床下にもぐり筋交いと金物の写真を撮ったそうです。すべての筋交いは見られなかったそうですが、ある程度の写真を提出し、さらにコンクリート部分にシュミットハンマー試験を行うということで許可がおりたそうです。これが確認図面どおりできていないとなると、補強などが必要になると思われます。
話はもどって、先日茅ヶ崎のおうちに遊びに行ってきました。ご主人はサーフィンが趣味で、サーフィン仲間の大工さんが施工しました。だいぶ落ち着かれて、海のそばでの暮らしがはじまっていました。

ニシトコ まち歩き

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西尾です。
やっと春の陽気になってまいりました、この3連休いかがお過ごしでしたか?
わたしは、今年の大雪で延び延びになっていた庭仕事にいそしんでおりました。
枯れたもの、落ち葉をせっせと片付け やーーっと春の庭になりました。
そんな作業だけで終ってしまうのも淋しいので、近くですが 春を拾いながらまち歩きに出かけました。
午前中体を動かし、外食がてら。。。といった感じで もちろんまち歩きには「食べること」は重要!(^^;
この3連休「ニシトコにしとこう!」(すばらしいゴロあわせ(^^)のイベントをやっていたので、久しぶりに「西所沢ソーラータウン」へ向かって歩きだしました。

8年前に出来たソーラータウン、緑がすっかりなじんで優しくまちを家々を包んでいます。

コブシの花が咲き始めていました。



ピザ釜を設置してあり、ピザを焼いてくださいました。

空の下でまさに外食。
おいしかったです!

道沿いで見つけた…
サンシュユ

まだ梅も咲いて…

桜はもうすぐ!
緑のまぶしいシーズンがいよいよ到来です!
おまけ…
お蕎麦大好き人間ため、蕎麦を求めてよく歩きます。
この日も、西所沢駅の商店街にある手打ちそば「久呂無木(くろむぎ)」と言うお店へ

おいしかったーー結構、そば通の人には有名店、オススメです。

ハムレーくんで生ハムづくり 2014

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 生ハムづくりは練馬区中村橋の木曾三岳奥村設計所に事務所を間借りしていた2010年から始めて今年で5年目になります。
 惜しくも一昨年の年末亡くなられた奥村先生は建築家でありながら家具のデザインやOMソーラーの開発、立体魔法陣や樹形シミュレーションの研究などいろんな分野で活躍された多才な方でした。その奥村先生と奥様のまことさんは30年も前から生ハムづくりを手掛けていて「ハムレーくん」と名づけられた燻製の装置まで作ってしまいました。「ハムレーくん」というネーミングは冷燻で生ハムを作るというところからきています。生ハムには温燻と冷燻があり、温燻は割と簡単にできますが、冷燻に関しては煙を冷やしたり、肉の温度管理が難しいなど素人が製造するのは不可能に近いといわれています。そんな冷燻の装置を奥村先生が持ち前の熱と空気をデザインすることで作り上げました。このデザインはOMソーラーや暖炉での取り組みと同様に大変興味深く、その生ハムを食べてみたい!自分で作ってみたい!ということで毎年一緒に生ハムづくりに参加させてもらっています。

 奥村家の裏庭には2台の「ハムレーくん」があります。この装置に肉を吊るしておが屑を燃やすだけだと簡単に考えていましたが、実は下ごしらえが大変なのです。
 まず肉の調達。北海道の寧楽共働学舎よりバラ肉1.5kg+モモ肉1.5kg=合計3kgをブロックで発注しました。(寧楽共働学舎は自由学園出身の方が設立した農場で、肉体的あるいは精神的にハンディのある人によって運営されている農場です。)
 肉が到着する日に合わせて塩漬け用の塩水を準備します。肉1kgに対し1Lということで、今回は3kgなので3Lの塩水を用意します。3Lの水を殺菌のために鍋で一度沸騰させ、それを冷まし、塩を入れます。塩分13%になるようボーメ計という浮きのような塩分計で測ります。塩水ができたらビニール袋に移して冷蔵庫で5℃に冷やし、肉が到着したら塩水のビニール袋に入れ3日間冷蔵庫に漬け込みます。
 ここからようやく「ハムレーくん」の登場。「ハムレーくん」は冷蔵庫ぐらいの大きさで下におが屑を入れる引出しがあり、扉を開けると肉を吊るすスペースがあります。背面にはラジエターのような冷却装置があります。これで煙を冷やし、サーモスタッドで庫内の温度管理をします。上部に煙突があり煙突の入口に電球がつけられていて、電球の熱による上昇気流で引出しから出る煙が引っ張られる仕組みが一番工夫したところだそうです。

 引き出しはステンレス製でグラスウールを敷きます。グラスウールはバインダーの含まれていないものを使用しています。その上に割り箸状の薪を並べ、おが屑を入れます。おが屑は山桜を使用し、月桂樹の葉と砂糖を少し混ぜています。この1トレイで12時間もちます。今回は10トレイ、延べ5日間の薫煙が始まります。

 準備が整ったら肉を吊るします。この肉を吊るす網も自分たちでタコ糸を編んだものです。1台のハムレーくんで最大20kgまで吊るすことができます。吊るし終わったらおが屑に着火。
これで順調におが屑が燃えてくれれば12時間後に引出しを交換という工程です。
 順調に燃えていると煙突からわずかな煙が見え、ほんのり煙の匂いがします。
 この薫煙の工程では、途中で火が消えてしまうことがあるので数時間おきにチェックが必要です。参加した6名が交代で様子を見に行き、おが屑トレイの交換、そして次のおが屑トレイの準備をしました。

 今年は例年になく順調で延べ5日間で薫煙が完了。これで生ハムの完成!

 テーブル中央の機械はイタリア製のスライス機です。早速スライスして味見。手間が掛かりますが、苦労した分おいしさ倍増に感じました。

 ところで食べ方ですが、レタスと一緒に包んで食べるのがいいと思いますが、まことさん一押しの食べ方は春菊を生のまま生ハムと食べるとおいしいよ!とのことです。あるいは薄いパンにバターとカラシを塗って生ハムと生の春菊をはさんで食べるのもまこと流のおすすめサンドイッチです。

 こんな素晴らしい装置を作った奥村先生とまことさんに本当に感謝です。
徳田英和
hidekazu.tokuda@gmail.com
徳田英和設計事務所
171-0031東京都豊島区目白3-8-6吉村ギャラリー2F
TEL 03-3954-6161 / FAX 03-3565-6079
http://tokuslifegoeson.blogspot.com/

赤いお家 そして これからのあいらば

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しまだ設計室の島田です。
前々回投稿市川さんのパステルの写真きれいですね!
市川さんが記事の中でかかれていたように、
確かに暮らしの中にもっと色を取り入れてもよいかもしれませんね。
色といえば、内部もそうですが、建物の外壁の色も毎回悩むところです。
サンプルを取り寄せたり、立面図に色をつけたりして、
建て主さんと相談するのですが、
家の外観イメージに大きく影響するので
決断には勇気(?)がいりますよね。
以前にしまだ設計室で設計をして、相羽建設で施工した
「カエデハウス」は、外壁の色がテーマになったお家でした。



ご夫婦がカナダ留学中に出会ったというお話を聞いて、
外壁はカナダ国旗のモデルのカエデが紅葉した色をイメージしました。
私から提案した色だったのですが、赤のガルバリウム鋼板といっても
いろいろなメーカーが少しづつ違う色味で製品をつくっているので、
サンプルを取り寄せて「ちょうどいい加減」の赤を探しました。
外壁が張り上がって、足場を外す時はどんな感じになるのか、
結構ドキドキでしたが、建て主さんも喜んでくれてほっとしたのを覚えています。
http://kazunoki.com/works/kaede/
話はかわって、あいらぼについて。
これまであいらぼでは、
様々な勉強会や建物見学など内部での活動のほか、
暮らしの学校でのイベントや、まちづくりの仕事にもかかわってきました。
ただ外部に向けて、
あいらぼとはこんな活動をしていますよ・・・
といった感じでは、ほとんどお伝えしていない形での活動でした。
現在あいらぼに参加している設計事務所は8名ですが、
この夏を目標に、あいらぼを紹介する展覧会やホームページの作成を進めたいと思っています!
極秘会議(?!)の様子・・・。



みなさま乞うご期待!!
追伸:2月27日の投稿で力石さんが紹介していた展覧会
    「武者分類図鑑」に子どもたちをつれて行ってきました。
    造形の完成度の高さと、
    ちょっとふざけたテーマのギャップが最高でした。
    ちなみに中一の息子の感想は、一言「微妙・・・。」
    小学四年の息子の感想は「サンタ侍が面白かった!」
    とのことでした。 ううむ。

「色」をつかう

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市川です。私はときどき絵を描きます。
技術力がないせいかとりあえずいろんな色を重ねていくのでまとまりがない絵になりがちです。人物を書く際も青をベースにその上にオレンジをのせる、という具合です。

一方、住宅の設計をしていると色を使うことが少ないように思います。無垢の木材をつかったり、シックイを使ったり、気が付くと、茶色と白ばかり。キッチンのタイルの色を決める打合せでも議論を重ねたあげく「飽きがこない白にしましょう」ということになってしまうことが多いです。
確かに自然素材のままの色が本能的に一番落ち着くことは間違いないのですが、その木だって、樹だったときは花を咲かせて色を使っていたはず(?)と考えれば、もう少し住環境に色を使ってもいいのかなと思っています。
というわけで階段の縦格子にちょっとだけ色ガラスを嵌めてみました。松山にありますモデルルームです。

町のなかの広場

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お久しぶりです、椿です。
春を心待ちにしている今日このごろですが、最近気になっているご近所の話です。
町田市は新庁舎が2012年にオープンし、事務所のご近所だった旧庁舎は去年解体されました。

跡地はどうなるのかな・・・?と思っていましたが、地元の知り合いはどうせマンションかなにかが建っちゃうんじゃないの〜と話していました。
もうすぐクリスマスというある日の夕方、更地になった跡地のわきを通りかかると、青白いLEDのツリーが建っていました。調べてみると市役所の跡地は、2014年5月に「芝生広場」として生まれ変わるということ、市民にこの広場を広く知ってもらうために、クリスマスイベントが行われるということがわかりました。町田駅から徒歩5、6分の町中に9,000㎡ほどの広場ができるそうです。

子供がのびのび遊んだり、仕事合間にほっとできる場所になるのはもちろん、災害時の避難場所としても有用だと思います。長らく市役所が建っていた土地は民間に売却はしないだろうし、新庁舎を建てたばかりで予算もないし、隣には小学校があるし・・なんてこともあり広場にしたのかなあと思いましたが、ここの場合は何も建てないという選択がとてもよいと思います。

個人的にはもう少し大きな木を植えてほしいと思います・・・が、「芝生広場」に遊びに行きたいと思っています。