舞台の空間

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時々お芝居を観に劇場へ足を運びます。幕が上がる前に(実際に幕があったら描けないけど)必ず舞台装置をスケッチすることにしています。

今回は竹中直人さんと生瀬勝久さんの最強コンビが主演ということでチケットを迷わず即買い。このお二人が主演だし、題名が「火星の二人」なのでハチャメチャな喜劇かと思いきや重い人間模様を表現した内容でじっくり観る雰囲気でした。

詳しい内容は割愛しますが、そんな人間模様の表現する舞台装置が一軒屋になっていました。

スキップフロア状にリビング、ダイニング、書斎をメインに、玄関、階段なども含め客席から全てを観ることができる設計。お芝居の流れのなかで役者が巧みに空間を移動しながら物語が進んでいきます。場面転換があまりなく、空間の移動がその役割になっていて物語がとぎれることなく進む印象でした。

場面転換では外壁というかファサードがサッと降りてきて一瞬にして庭空間ができて庭先での会話場面になったりします。その外壁には窓があって、照明の演出によって夕方の庭から窓越しに一家団欒が覗き見しているような雰囲気になったりします。ひとつひとつの場面が舞台装置と照明演出によって一気に観るものをその空間に引き込んでいるよう感覚でした。

物語を演出することを目的にした装置は同じ一軒屋でも当然ながら普段私が設計している設計手法とは全く別の観点から設計されていて、舞台装置のデザインは楽しいだろうななんて味わったことのない経験に想いをはせながら考えながら見てました。

 

大阪北部地震

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こんにちは、徳田英和設計事務所・徳田です。

18日の大阪北部地震は最大震度6弱という大きな地震で、ブロック塀の倒壊で小学生が亡くなるなどの被害が出ています。被害にあわれた方へ、心からご冥福をお祈りします。

2年前に竣工した「茨木の家」の住まい手に連絡を取ったところ、震源地は至近距離であったとのことでしたが、被害はお皿が一枚割れただけということで一安心しました。

私の事務所では、造作家具の食器棚で開き扉の場合は、耐震ラッチをつけることを標準仕様としています。建物の耐震も大事ですが、大事な食器類などを守ることも建築家の仕事であることを心がけています。


上の写真は3週間ほど前に茨木の家の住まい手から送っていただいたもの。
お引渡し後もフェイスブックのおかげで遠距離を感じさせないお付き合いを続けさせてもらっています。

徳田英和設計事務所
徳田英和
hidekazu.tokuda@gmail.com
徳田英和設計事務所
171-0031東京都豊島区目白3-8-6吉村ギャラリー2F
TEL 03-3954-6161
読んで楽しい家づくりの なるほどディテール。
(島田貴史・徳田英和共著 オーム社)発売中!!

赤い瓦屋根を訪ねて

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今月のお題が「屋根」とのこと、島根県の石見地方を訪ねたことを思い出しました。
テレビで石州瓦の赤い屋根の町並みを見て、行ってみたくなりました。
石見銀山が世界遺産に登録される前年に行ったと記憶しているので
もう10年以上前の話です。

大森の町並みをぶらぶら歩いて、石見銀山の採掘坑道まで向かいました。
お庭がきれいだったり、

凛とした、たたずまいのおうちが並びます。
屋根に半割の竹がのっていましたが、雪止めでしょうか。(いまだに謎です)

    物干し場もすてきです。

お寺や学校は、黒い瓦屋根でした。

そして、温泉津(ゆのつ)温泉に宿泊しました。

観光地というよりは、生活に密着した、素朴な温泉町という風情でした。
赤い屋根が、背景の緑によく映えます。

商家の前を通って、

港にでました。温泉町であり、港(津)町です。

帰りは日本列島を横断して、太平洋側へ向かったのですが、
途中の車窓でいつのまにか、銀色の瓦屋根に変わったのを覚えています。

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しまだ設計室の島田です。

今月のテーマは屋根ということですが、
私も徳田さん同様、設計した家は大屋根が多いです。
ただプランによっては、
小さな屋根をリズミカルにかけてあげるのも
楽しいかと思います。

 

この模型はHugハウスというお家です。
娘さんがいる3人家族のための家です。
小さな屋根、中ぐらいの屋根、大きな屋根が
ちょうど娘さん、お母さん、お父さんのようにも見えます。

実物はこのような感じです。
見る角度によって表情も多彩です!

大屋根

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こんにちは、徳田英和設計事務所・徳田です。

今月のお題は「屋根」。
メンバーの皆さん、よろしくおねがいします!

少し前の話ですが、「大屋根の家がいいです」というクライアントからのご要望が続けてありました。「大屋根」と聞いて、切妻屋根の片方が長い「ヘ」の字の屋根形状のことかな?というのはなんとなくわかりましたが、実は自分では「大屋根」という言葉を使ったことがなかったので、なんとなく話を合わせて「大屋根ですね!わかりました!」みたいな感じでやり取りしていことがありました。笑。

私自身は「大屋根」ということをあまり意識して設計してきたわけではないのですが、空気集熱式ソーラーを採用することが多く、南側の屋根でたくさん集熱できるようにしたいというのが一番の理由で、結果的に「大屋根」の家を数多く手掛けてきました。

「大屋根」とすることで軒の高さを低くでき、平屋に近いプロポーションになること、リビングの天井を勾配天井にして2階と気配をつなげること、などなど「大屋根」の魅力はたくさんありますね。

以下は、これまでに手掛けた「大屋根の家」の写真です。

 

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