こんにちは、ツバキハウス 椿です。
すでに見学に行かれた方もいらっしゃると思いますが
16日に神奈川県葉山町の「加地邸」を見学し、シンポジウム「加地邸の魅力:継承をめざして」を聴講してきました。
葉山の高台に建つ加地邸は、F.L.ライトの高弟である遠藤新が、建築、照明器具から家具に至るまで総合的に手掛けた極めて重要な住宅建築であり、隅々にまで意匠の凝らされた興味深い作品です。これまで、所有者の意向により、一切公開されてきませんでしたが、今秋に初めて、世代交代への準備として、本邸を公開することになりました。
(展覧会「加地邸をひらく-継承をめざして」のお知らせより抜粋)
こんな景色の高台に建っています。食堂のテラスや展望室からの眺めはすばらしく、海まで見渡すことができました。家具や照明器具もこの家に合わせてデザインされていて、建築時のままで残されていることがたいへん貴重だそうです。
軒先には空気の取入口があり、屋根の上部に換気口が1カ所ずつ箱状に設けられ、こうしたことまできちんと考えられていることに驚きました。
屋根上部の四角く飛び出している部分が換気口で、意匠的にもかわいい!です。
室内は撮影禁止でしたので、興味のある方はぜひ見学をおすすめします。
11月23、24、29、30日に見学できます。
加地邸をひらく-継承をめざして
午後からのシンポジウム「加地邸の魅力:継承をめざして」では
設計者 遠藤新さんと加地邸についてのお話、登壇された方々の加地邸との関わりなどを聞きました。
遠藤新さんの建築の特徴や、日本の建築がF.L.ライトに影響を与え、F.L.ライトが欧米の建築に影響を与え・・・といった話もおもしろかったです。
また、近代の名建築が次々と消えて行く中、今回の展覧会の開催には地元の方々の力が多大であったことも聞きました。わたしも今後こうした活動に何らかの形で加わりたいなーと思いました。
シンポジウムは一色会館で行われました。葉山芸術祭で来たことがありましたが、ここもシブイ!
この日のランチは海岸でオニギリ。
のんびりした海を見ていると、こうした土地柄だからこそ加地邸も時代の波をのりこえて今まで残っていることができたのかな・・・なんて思いました。
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