みなさまこんにちは。
しまだ設計室の島田貴史です。
「あいらば」初投稿です。
これからよろしくお願いします。
小金井市の自宅兼事務所「カヅノキハウス」で設計事務所をしています。
↑カヅノキハウスです。
1階は事務所です。
先日回覧板をお隣に持って行ったときの話。
お隣さんが、
「島田さんの家は1階で仕事していて、夜も明かりが見えるから、
空き巣防止にとても有効だと、見回りのおまわりさんに言われたんですよ。」
とのこと・・・。
設計するうえで、もちろんさまざまな防犯対策は検討しますが、
やはり「ご近所の目」はとても大事だと感じました。
先日このブログ「あいらば」のメンバーの勉強会でも、
街中では多くの家が、昼間でもカーテンや雨戸を閉めているとの話になりました。
私自身は、カーテンをあけたくなるような、
そんな家や街が増えていけばと考えています。
それともう一つ最近のおすすめ本
しまだ設計室のブログでも紹介しましたが・・・
「パン屋の手紙」 中村好文著
まず表紙にそそられませんか(?!)
北海道のあるパン屋さんから
設計依頼の手紙が届くところからこの話ははじまります。
中村さんとクライアントのパン屋さんが手紙やメール、
時には打ち合わせで対話を重ねながら、
お互いを理解し、計画が固まっていく過程が描かれています。
時にはちょっとした気持ちの行き違いもありながら、
パンを焼く作業場とお店が出来上がっていきます。
先日、落語家の5代目柳家小さん師匠のドキュメンタリーがテレビでありました。
落語好きの私はビデオを録画してみました。
その中で小さん師匠が、
「噺(はなし)には落語家の人柄が全部出る。
いやしい奴のはなしは、いやしい噺、
素直な奴のはなしは、素直な噺・・・」
というようなことを語っていました。
われわれ設計者の間でも、
「建物には設計者らしさにじみが出る」といいます。
でもこの「パン屋の手紙」を読んでいると
「設計者とクライアントの対話が、建物ににじみ出て現れている!」
と感じました。
そして設計者にとっては、
そんなクライアントとの対話の時間が宝物になっていくんだと思います。